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クラウドコンピューティング時代の到来

新聞や雑誌に「クラウド」という言葉が、よく目にするようになりました。そして感じたことは、IT業界は今やいずこも「クラウド」という新しい時代のうねりの中にあるのかなと思ったりもします。

「クラウド」て、新しいコンピューターの概念でしょうから、その実態はなかなか分かりづらいのですが、年々進化するコンピューターの知識について行けない筆者には、また一つハードルが生まれた感じがします。弊社は、今日程インターネットが一般化していない時期より、当時在職中の若手社員の「たっての願い」ということで、自社サーバによるインターネット環境を整え、かつその社員によるHPも作成した事があります。

時代を先取りする気持ちがその若手社員にあったことや、多額の初期投資に堪えられる資金的余裕が当時はあったのかもしれませんが、今振り返って考えれば、半歩どころか2歩も3歩も先回りしていたため、費用対効果はあまり無かったと思います。しかし、その後のインターネットの一般的な普及に伴って基幹業務である翻訳や翻訳業務と連携する企画制作業務さらに経理・総務業務とインターネットの利用領域を広げ、今日に至っていますが、中でも企画制作業務では「重いデータをFTPに上げる」ということを顧客先との間で以前より日常的に行っており、今では、外部ご協力者に使用頂く弊社指定の請求書や社員・パートアルバイトの人達用の就業規則までもがネット上にアップされています。

この「FTPに上げる」という、ネット上にUPした或るデータ(例えばファイルやHP等々)を、他のユーザーがアクセスしてデータをダウンロード(閲覧)するという利用法は、顧客先でもよく行われるようになって参り、ご発注下さった重いデータを、顧客先ご指示のアドレスに弊社がアクセス後、ダウンロードして、そのデータを業務に使用することも日常化しています。

情報を共有するという点では似ていても「クラウド」とは異なる、この様な経験から「クラウド」を考えた時に、かつての弊社の様に多額の経費をかけて自社サーバーを維持、管理(セキュリティーやメンテナンス等)する必要がどうも不必要であること、つまり「所有することから使用する」という方向への流れ、つまりシェアリングという考えになったのかなあ、ということ、又、様々な企業や団体そして組織間で、情報・知識を共有化する、バリューチェンとして機能させる、共有インフラの様な活用が出来るのかなということ、しかも新たなシステムの構築が不必要で、すぐにでも利用することが出来、拡張つまり柔軟性が高いネットワークが作れるのでは等々を思い浮かべました。

また、又「リナックス」の創始者であるリーナス・ドーバルズ氏が、クラウドについて「インターネット上でサービスなどを利用するには堅牢性と柔軟性を持つOSが必要だ」と語っていましたが、その通りだろうなと思います。色々なネット関連企業がこの「クラウド」に関係する様々なサービスを今後始めることと思いますし、通信関係の所轄官庁である総務省でも、限られた予算のなかで、様々な行政サービスを「クラウド」を利用していくのではと思います。弊社もインフルエンザ対策のパンデミック時の在宅勤務等、様々な点から、その利用を考えてみたいと思います。

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