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企業の人材多国籍化について

記憶が定かではありませんが、たしか1年半位前の日経ビジネス誌の表紙タイトルに、「うちの会社が外資系に!」(必ずしも正しいタイトルではないかも?)という題名が掲載されていたと思います。

そして、今週届いた同誌の表紙タイトルは「うちのエースはアジア人」で、サブタイトルは「もう日本人には頼らない」となっていました。世の中の流れを、多少ともに感覚的に把握することを心掛けてきたという自負が、筆者にも有り、「いよいよ、人材の多国籍化が現実となり始めた」と改めて思いました。1年くらい前には、リーマンショックに加え、長引く不況や構造的なデフレ、そして今なお続く円高という貧乏神3兄弟に取りつかれ、いづこの企業もリストラばやりで、財務体力が弱り、欧米・アジアの投資ファンドの格好の買収ターゲットになっていたと思います。

事実、多くのかつては、その道、その道では名門と言われた企業が、日本企業や欧米・アジア(香港・中国)の投資ファンドの軍門に下り、その傘下に入りました。この様な社会的現象の流れを、日経ビジネス誌は、前述のタイトル「うちの会社も外資系!」と表現したのだと思いました。そして、今一層の情報化やグローバル化がすすむ反面、為替の変動や各国の思惑による経済のブロック化も拡大し、企業も自国内のみならず、地産地消の市場を求め世界各地に進出することをこれまで以上に迫られています。

この様な情勢の中で、企業の人事の構成も、おのずから従来の海外現地雇用とは様変わりとなり、本社が、直接雇用・研修する形態が出来、多国籍の人材が育ち始めたと思います。自国での、少ない就業機会や昇進そして担当する仕事のスケール等々が、多国籍の若者の向上心を一層喚起しているのではと思います。ところが日本の若者に対する企業の人事担当者の感想は、「大人しい、覇気が無い、競争心が欠けている、向上心も出世欲も薄い」と手厳しく、現在の在社社員が海外勤務を嫌がる傾向があることからも、「もはや頼れないし、頼らない」と感じているのかもしれません。

日経ビジネス誌上で紹介される企業の多くの事例は、大企業内部での事例が多く、人材の多様性すら実践出来にくい多くの中小企業には、あまり関係が無いように思えますが、中小企業での多国籍化社員の採用も時間の問題かもしれません。ところで、翻訳会社は経営規模も小さく、財務面はおろか、人材面でも極めて脆弱と一見思われがちですが、こと人材面では多国籍化はかなり以前から進んでいるのではと思います。弊社は、現在40カ国語の翻訳を致しておりますが、翻訳者を全員雇用することは勿論不可能ですが、社外にあっても特定の業務委託先として長年取引をして、信頼関係が強固な翻訳者を多数擁しています。

そして社内のスタッフとして、弊社には25年位前から、中国人・韓国人スタッフが入れ替わりの状態ながら勤務していましたし、欧米人のproofreaderも数名在籍して、小さなグローバルな世界を形成していました。しかし最近はインターネットの普及と進化そしてクラウド化によって、必ずしも今や在社を必要としない、ネットワークの状態になっています。大企業の人材の多国籍化よりも以前に、翻訳会社の人材の多国籍化が行われていたとは、案外知らない方も多いのではないかと思います。「言葉が壁」である限り、我々翻訳会社は、グローバルで、インターナショナルなビジネスの黒子として存立し続けることと思います。

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