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先進国のデフレと新興国のインフレの綱引き

ここ数年、恒例となったウィーン・フィルハーモニーの「ニューイヤー・コンサート」を、テレビで見て、新年を迎える様になりました。

いつもながら、ヨーロッパの伝統の深さと平和の大切さを感じますし、今年2011年が、我国はもとより小社の我社にとっても良い年であって欲しいと思いました。さて、お正月の間、色々な方とお会いしたり、会話をする機会が多くなったり、日頃疎遠気味なテレビを観たり、読書をする時間も自然と多くなり、何かと充電をする絶好の時ではと思っています。

お正月のテレビで、NHKの各分野の解説諸氏が「どうすれば我国が再び元気になれるか」を、ご自分の専門分野からそれぞれ発言していましたが、興味深く感じられました。又元旦のローカル紙の一面に大きく、日本最東端の南鳥島沖の深海底で、「マンガンクラスト」と呼ばれるレア・アース(希土類)の大規模な鉱床が発見され、商業的な開発に向けての本格調査が始まる、という記事が掲載されていました。

我国のEV、燃料電池、ソーラーパネル、そして半導体などの製品開発に欠かせないレアアースを、外国に依存しないで自国内で調達出来るという事は、何によりの朗報だと思いました。次に定期購読しているビジネス紙では、世界中を徘徊している巨額な過剰流動性の資金が、いよいよ我国に向かい始めてくるのではないか?という記事がありました。

世界中の各分野・業種の競合企業と比較しても、該当の我国企業の株価は、安すぎると思われていただけに、外資によって少し持ち上げて貰えば、個人の塩漬けされていた、お金が動き始め、景気に好影響が出るのではと思ったりしました。全体的には我国を含めて、先進各国では、雇用や財政面での改善が進むまでは、現行の金融緩和を継続さぜるを得ない為に、過剰な流動性は続かざるを得ないという意味でデフレ体質が、片や経済成長著しい新興国では、流入する過剰流動性によってインフレ体質が進行するという状態が、今年はしばらく続くのではないかと思います。いずれにしても良い年であって欲しいと思いました。

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