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自助と公助・共助

地震大国・日本では、震災が起きて行政機関等の公助・共助が動き出すまでに、最速でも3日は要すると言われています。

この間は、自助努力で対応し、それ以降は自助だけではなく、公助・共助の努力も加わって対応がされ、時間の経過と共に終息に向かうと考えられてきました。ずいぶん昔から、小中高校の学校や職場で、避難訓練が行われ、各家庭でも非常用食品のカンパンやカップラーメンそして飲料水等が備蓄されていたと記憶しています。

しかし、準備が万端に整って、いつ地震が起きても大丈夫と考える人は、まずいないと思います。そして、いつ起きるのか分からない天災への備えは、平穏な日が続くと、どうしても怠りがちとなりがちです。筆者の家では、かなり前から日保のきく、乾麺やスパゲッティ類は、常時多目にストックをする様にすると同時に、飲料水やトイレットペーパーも通常より、少し多目にストックをするようにして来ました。

そして、極力賞味期限までには消費するように、少なくとも子供が成長するまでは心掛けていました。近所にコンビニが乱立し始めた今日この頃は、コンビニを冷蔵庫や日用品の備蓄庫の様に考えている人が多くなったと聞きますが、今回の様な現金の持ち出しもままならない不測の事態は想定外としても、いつ起きるのか分からない震災の中で公助・共助が始まるまでの間、少しは自宅での各種の備えも必要ではないかと思ったりします。

今回の様な歴史に残る規模の、マグニチュード9.0クラスの地震と、一説には30メートルに達したという津波、そして原発事故と複合化した震災が、今後いつ又起きるのか分かりませんが、行政機関等の公助・共助をあてにするだけではなく、自助の備えも、日頃からしていた方がいいのではと思います。しかし、マスコミで取り上げられたスーパー等での買占めを提唱しているわけではないことはご理解下さい。

ところで、我々日本人は、さまざまな不幸な災害を経験して来たわけですから、今住んでいる地域のロケーションや近隣の人々との人間関係等さまざまな経験知を生かし、自分で出来る範囲内は、自分であくまでも行うという気概を持つ事が大切では、と思った次第です。今回、多くの人々が「絆」の大切を唱えていたと思いますが、「絆」も一夜にして出来るものではなく、日頃の人とのつながりへの努力があってこそ生きて来るもので、これこそ身近で出来る自助努力の一つでなないかと思います。

国際間の「絆」も同様で、他国で、起きた不幸な出来事に際して、日本の緊急援助隊が、いち早く駆けつけ、協力をして来たからこそ「今度は我々が日本を救助する」という「絆」が出来たのだと思います。

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