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遅かったダイバーシティ(多様性)への取り組み

「失われた20年」と言われ、かつ「悪性の日本病」と言われる、進化なき停滞と後退から、日本が未だ脱却出来ない状態の中で、

3月11日に東日本大震災と福島の原発事故を経験しました。衰退過程に入っているといわれている、日本の衰弱がさらに加速することを心配する人が、多いのではないかと思います。加えて、米国経済の息詰まりから、基軸通貨ドルの信認が揺らぎ、猛烈な円高が進行しています。

1971年8月15日、当時の米大統領:リチャード・ニクソンが、ドルと金との交換を停止すると発表した、例の「ニクソンショック」から数えて40年、この40年間、輸出頼みの産業構造から少しも変わっていない、日本にとっては、円高進行が繰り返され、振り回される歴史そのものであったと思います。又この40年間の高度成長時代に構築された、日本の様々な分野にわたるシステムが、そもそも「ガラパゴス化」して、進化が止まっているにも関わらず、いまだに引きずっていることに、少しでも早く気が付き、手を打っていれば、日本の今日の状況は違っていたのではと思います。

すなはち、一定の条件で、世の中や世界が推移することはあり得ないわけですから、ダイバーシティ(多様性)への取り組みが、個々のグローバルに活躍している企業と比べても遅れていると思います。ところで、2011年8月8日に開かれた、20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議では、現下の世界経済の金融不安に対し、「金融の安定・成長・流動性を強調して支援するため、あらゆる必要な措置を講じる」という声明が発表されました。にもかかわらず、翌日の8月9日には、世界同時株安状態となり、「円」もやがて歴史的水準へと向かって高くなっていくことが懸念されています。

この40年間、米国の財政が悪化し続けている限り、円高のトレンドは変わらず、振り回され、企業の海外移転や国内の空洞化の問題が、そのつど取り上げられて来ました。今回の円高状況は、従来と比べても深刻となりそうで、企業や投資の変革そして産業再編を促進する、ロード・マップが早急に必要と思われます。一方で円高に悲鳴を上げるだけでなく、円高を利用して海外の同業他社企業を買収して、世界的なシェア―拡大を試みている企業も出始めています。また、円高を利用して様々なアライアンスを模索している企業も見受けられます。

「日本は資源の少ない国ゆえに、輸出をして外貨を稼ぐしかない」と言う、従来の宿命論的な考え方から、繰り返される円高を転機に、海外での再投資を重ね、日本を必ずしも母国としないとする企業の出現も、今後は十分に考えられます。そして早急な対応が必要な、原油を含む様々な資源の獲得に、世界で最も有利な条件と武器を、円高は演出してくれていると、前向きに考えるべきかとも思います。ドルに代わる通貨が、現状では他に無い為に「ビジネスの世界では、この円高基調の中で、どの様にビジネスをハンドリングするかにかかっている」と、語る財界人もおられます。

そして、世界同時不況下の中にあっても、いずれの地域でも、万遍無く収益を上げている企業もあり、いかなる経済環境下でも、こうありたいとする、しっかりしたビジョンを持っている企業は強いと思います。日本の企業の現場力は、世界でも屈指と言われていますが、日本の政府の対応は、あまりに狭く、遅く、世の中の変化と企業のスピードについて行けてないのがそもそも問題で、政府のダイバーシティーの取組みと強化こそ、今最も必要ではと思われます。

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